精油について 

先日、久しぶりに会った友人に精油をプレゼントしたのですが、「え、これどうやって使うの?」と聞かれました。

自分が精油に囲まれていると、みんなが知っているものだと思いがちですが、知らないのは当然ですよね。

精油は持っていても、いまいちどんなものかわからない。という方も多いのではないでしょうか。

 

なので、まずはSajiでも取り扱っている、精油について簡単にご説明したいと思いました。(写真の小瓶のものが精油、黄色いオイルがキャリアオイルです。)

 

〈 精油とは 〉

植物の花や果皮、種子、樹皮、実などから抽出された芳香物質のことを「精油」「エッセンシャルオイル」と呼びます。

大量の植物から、ほんのわずかな精油がつくられています。

ラベンダー1ℓの為に150KGの穂先、ローズ1滴の為にバラの花50個程が必要と言われています( ゚Д゚)

 

〈 精油のはたらき、経路 〉

 1. 鼻からの経路

主な芳香成分の経路は、嗅覚を通じた鼻から大脳へ。そこから記憶に関わる海馬、自律神経やホルモン、免疫の働きを調整する視床下部にまで伝わります。このように心身への影響を与えていきます。

 

 2. 呼吸時の肺の粘膜からの経路

呼吸と一緒に鼻や口から喉を経由した芳香成分は、気管、気管支、肺へと進み、血流をとおして体内の各組織へ働きかけます。

抗菌作用や殺菌作用のある精油(ユーカリ、ティーツリーなど)を吸入することで、風邪の予防などに作用があるとされているのは、この為です。

 

 3. 皮膚から血液を通して全身へ

皮膚には皮脂膜など多重構造のバリアゾーンがあるため、簡単に物質を通すことはありません。ですが、とても小さな分子構造をした芳香成分は、植物油や大量の水、湯などで希釈した精油を皮膚に塗布することで吸収させることができます。

吸収された芳香成分は、皮膚ののほかに、血管を通じて体内を巡り、あらゆる組織に影響をあたえます。

 

 

〈 精油の使い方 〉

※お肌やお体への刺激を考え、皮膚に直接つけたり、飲んでしまうのは危険です。

必ず希釈するか、ティッシュに垂らして芳香をお楽しみになる等でご使用ください。

※3歳児以下のお子様の肌には直接つけない。

※お肌に炎症や傷口などがある場合は避ける。

※天然の成分のものを選ぶ・・混ぜ物のある精油は、表記があいまいです。頭痛や肌荒れのもとになりますので、ご注意を。

 

たくさんあるので、ここでは少しだけ紹介させて頂きます。

 

・キャリアオイル(ベースになるオイル。ホホバ、マカダミア、スウィートアーモンドなど。)で精油を希釈し、

 お体やお顔のケアに使います。いわゆるオイルトリートメントです。

 希釈濃度は お体に使用するブレンドオイル 1~2%未満(30mlのキャリアオイルに対し、精油6滴で1%濃度)

       お顔に使用するブレンドオイル 0.5~1%未満(10mlのキャリアオイルに対し、精油1滴で0.5%濃度)

  

     よく混ぜ、敏感肌の方は低濃度からはじめてください。

 

・全身浴 :一般家庭の浴槽なら5滴以下。重曹や、塩を小さじ1程度一緒に入れるとなじみもよく、相乗効果で温まります。

 

・手足の部分浴、半身浴の場合 3滴以下。

 

・重曹大匙1と精油2滴程度」をバケツに垂らし、絞った雑巾でおそうじ。

 

 

 

 

 初めは、お好きな香りを3本ぐらい選んで、ご自分の生活の中でお使いになられると良いと思います。

気分転換や、悩みを和らげてくれたり、集中力を高めてくれたり。ブレンドして、お気に入りの香りを見つけていくのも

また楽しいのです。正しく使って、すてきなアロマテラピー生活を送って下さい。

 

ご拝読ありがとうございました。